miss! ANIMATION  miss!

アルプスの少女ハイジ 新世紀エヴァンゲリオン 巌窟王 戦闘妖精雪風  攻殻機動隊 S.A.C

 名作シリーズ全盛期に子ども時代を過した、アニメ世代です。そして確実に、今より「絵」として良いアニメを見ていたと思い ます。現在のアニメの質の悪さは、子どもの養育に関係している者として憂いです。

 とにかく、絵がうすっぺたい。きれい、きたないは別にして、動き、空気感、質感。奥行きのある深さ、生々しい身体感覚に基いた「絵」が、とても少ない。それは毎週のアニメでも、映画でも同様です。歩く、走る、手を振る、飛ぶ――全てに「不自然な感じ」がつきまといます。

 それから、物語が壊れている。人間が、多重人格症のように特化した断片と化している。まとまりのある生物としての人間として描けていない。
 ――「ボーボボ」や「パプア君」。「ケロロ軍曹」(ギロロ好きだけど…照)などがその極端な例かと思います。

 「アルプスの少女ハイジ」を作る時、スタッフは実際にアルプスへ行き、その壮大な自然を実体験したそうです。
 あの当時のアニメ製作の現場は、今より格段に厳しい環境だったにも関わらず。より良いものを作りたいという気持ち、子どもの物だからと貶めて手を抜かない誠意と職人魂が、名作を生み出したのだと思います。

 現場の方たちには、今一度、ゼロに戻る気持ちで、未来に残るよい作品を作って頂きたいと思います。
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