…YUKIKAZE… 戦闘妖精雪風


 OVA「戦闘妖精雪風」の最終巻、Opelation5を観てから、私の中にはずっと一つの命題がくすぶり続け ている。

 ――愛って何だ?

 最終巻に凝集された監督はじめスタッフ達のそれと、作品中でブッカー少佐が零に抱いているそれと、原作で零が行きついた雪風とのそれと、私が日々感じて いるそれ。全てが運命的とも思えるタイミングでリンクして、今私の中にある靄のような、曰く言い難いやり切れなさが生まれているのだ。おそらく。

 少なくとも、監督はじめスタッフ達は、やっつけ仕事のような意識でこの作品を作っていない。

 真面目に作られているから、私の心にも真面目に響いてきた。そう感じる。そういうまっすぐな重さは、正当に評価される世の中であってほしい。も ちろん、作品にかかわった全ての人間が全員そうだとは言え ないけれど。

 とっくの昔に開かれてしまったパンドラの箱。臆病な希望≠ヘ、まだ人類に残されているのだろうか。

 ――愛って何だ?


≪My Favolites   BBS   Entrance≫