Final Fantasy Z

SS   Illustrations

FF7 35 THEMES Illustrations

ADVENT CHILDREN Impressions 1 2 

DIRGE of CERBERUS Impressions

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 このゲームのおもしろさを 言葉で表現するのはムリという気がします。
 とにかくよくできている。

 まず、絵がキレイ。
 ムービーの精巧さ、緻密さでは、7以降のほうがずっと「よくできている」でしょう。
 けれど、画面ひとつひとつの『美しさ』では、7のほうが断然上だと感じる。
 「魔晧炉」に始まり、「神羅ビル」「洞窟」「ジュノン」…特に私が好きなのは、同志も多いと思われる「忘らるる都」。
 何度見ても、毎回その美しさに、うっとり感動するのです。

 CGの技術が上がり、絵が精密に緻密になると反比例して、“感動”は薄くなっているような気がします。
 おそらく。
 息苦しいほど完璧に作り上げられた「絵」には、私たちの“想像力”――何か感情的なものの介入する余地がないからだと思うのです。

 かのスタジオジブリも、絵の「抜け」を大切にしているという話を聞きました。

 「7」はその点、余白が多くあります。
 絵にも、物語にも。

 そして何より、誰も彼もどこか憎めない、一昔前の漫画みたい魅力的なキャラクターたち!
 このキャラクターたちについても、「多くを語られていない」が故に好き勝手想像することができる。
 それぞれの物語を創り出していくことができる。

 それが「7」の人気がある大きな要因ではないかと感じています。

 ですから、最近の“「7」補完計画”のような動きには、期待と同時に不安も感じていて。
 実際、「7」から16年後の話を私も勝手に書き始めていたのですが、今は筆を止めています。
 原作をすっきり無視できてしまえる性格なら、問題ないのかもしれませんが…。

 とにかく彼らを信頼するしかありません。
 頼みますよ、スクウェア・エニックスさん!!

 それから。
 私もこんな風に、愛されるキャラクターと物語の種を、どこかへ播いてみたいものだと思います。
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