このゲームのおもしろさを
言葉で表現するのはムリという気がします。
とにかくよくできている。
まず、絵がキレイ。
ムービーの精巧さ、緻密さでは、7以降のほうがずっと「よくできている」でしょう。
けれど、画面ひとつひとつの『美しさ』では、7のほうが断然上だと感じる。
「魔晧炉」に始まり、「神羅ビル」「洞窟」「ジュノン」…特に私が好きなのは、同志も多いと思われる「忘らるる都」。
何度見ても、毎回その美しさに、うっとり感動するのです。
CGの技術が上がり、絵が精密に緻密になると反比例して、“感動”は薄くなっているような気がします。
おそらく。
息苦しいほど完璧に作り上げられた「絵」には、私たちの“想像力”――何か感情的なものの介入する余地がないからだと思うのです。
かのスタジオジブリも、絵の「抜け」を大切にしているという話を聞きました。
「7」はその点、余白が多くあります。
絵にも、物語にも。
そして何より、誰も彼もどこか憎めない、一昔前の漫画みたい魅力的なキャラクターたち!
このキャラクターたちについても、「多くを語られていない」が故に好き勝手想像することができる。
それぞれの物語を創り出していくことができる。
それが「7」の人気がある大きな要因ではないかと感じています。
ですから、最近の“「7」補完計画”のような動きには、期待と同時に不安も感じていて。
実際、「7」から16年後の話を私も勝手に書き始めていたのですが、今は筆を止めています。
原作をすっきり無視できてしまえる性格なら、問題ないのかもしれませんが…。
とにかく彼らを信頼するしかありません。
頼みますよ、スクウェア・エニックスさん!!
それから。
私もこんな風に、愛されるキャラクターと物語の種を、どこかへ播いてみたいものだと思います。
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