Is it blowing?
                                   (C)2009 AmanoUzume. All rights reserved.


最後の夜。

僕たちは眠らなかった。

向き合って互いに手を握り、思い出話をし続けていた。


涙が止まらなかった。


君も泣いていた。

でも、笑っていたんだ。

僕の良く知っている、幼い頃と同じ、あの笑顔で。


   白み始めた空に、「変わり続ける優しい世界の夜明けだ」と言って。


新世界の幕開け。

僕にとっては、永遠に明けない夜の始まり。


――君がいない。長い、永い夜。


後悔はしていないよ。

だって、君もしていないだろう?

僕と君と、他のたくさんの人たちで選んだ、道。


それでも…


君を喪わないで済む道があったのなら。

絡み合った時の糸を解いて、その場所へ辿り着けるなら――




ルルーシュ。

動き続ける世界の風は、君の場所にも届いているか?