Lamento

2008,6/15
 まず本屋で雑誌の表紙を見て、絵がきれいだなと思い、「Lamento」のタイトルが記憶に残っていました。
 それからコスプレ雑誌で見て、やはり絵がきれいだなーと思い。さらにイベントでレイヤーさんを見て興味が湧き、アマゾンのサントラ評価を見てむむむと思い。 ついに購入に至ったわけですが、…やっべえ音楽いい!すっげえ好みかもしんないこの空気感。
 内容は……大変スケールの小さいこじんまりとしたRPGという感じで、猫たちの生活感がちょこまかとかわいいです。
 「サウンドノベル」という方式。アクション等はなく、物語の中で時折出てくる選択肢を選ぶことで進みます。セリフの部分だけ声がついていて、あとはBGMと効果音。…これはまさに現代の絵巻物だなぁと思いました。平安のお姫様は、源氏物語絵巻などを見ながら、女房の読む物語に耳を傾けていたといいますが…。
 この「絵」が、やはりきれい。丁寧な感じがとても良いです。サントラジャケットとかも、「たたかなか」さんという方がメインで描いてらっしゃるらしい。好きだわ〜v
 「音楽」がまたものっそい良い!ZIZZというスタジオが手掛けていて、メイン・コンポーザーは「大山曜」さん。こちらは別にサントラ評価をご参照下さい。好きだわ〜vvv

 だからこそ、なんですが、全体の感想としては…もったいない。
 ネコ世界がとてもいい感じなだけに(だって猫だよ!猫〜q(>∀<)p)、シナリオと設定をもう少し練りこんで、行ける場所とかも増やして、スケール大きくすれば、オリジナリティあふれるRPGとしてかなりイケるんじゃなかろかと思ったのですが。ほんとキャラ立ってるし、賛牙闘牙の設定も、世界観も面白いし。BLや18禁でなくても全然イケるんじゃ?と。
 質がいいだけに、BLでしかも18禁であるが故に人口に膾炙しないのがもったいない。と感じてしまいました。
 でも、わが友ぱぴこさんにその話をしたら、「BLとしてはよくできている、ということではないか」と言われ、むぅなるほどと思う部分もあり。これしかやってない私が言うのも難かもしれませんが、つまりこのLamentoはBLとしてはBLの範疇をちょっと超えるくらい良い出来だということと思います。

 それにしてもキャラデザ好きだわーvvv

 特筆すべきは銀色長髪猫ライの声がセフィロスだってことだね!!あのお声で「…馬鹿猫」とか囁かれてみなさいよ奥さん!おおお(しかし実は中盤過ぎるまでセフィロスだって気付かなかった。キャラ変わると分からん)。やっぱりFF7リメイクして、彼の声で櫻井さんのクラウドに「…いい子だ」とかって言ってもらいたいですね。うむ。
 そう、初めてこの種のゲームをしてみて笑ったのが、スタッフロールの名前がみんな妙ちきりんなこと!「BLネーム」と言うらしいですが、「春野風」とか「オイリーはな」だとか、「夜死雪」とか。 末端に至るまで、まともな名前が出てこないんです。――そんな中、森川さんのお名前は燦然と輝いていました。さすが!カッコイイ!
 でも確かに、なんだかんだ言って、このゲーム遊んで一番思ったのは、声優さんって大変だ。でした。…一応18禁部分は不可避なので見ましたが、音声オフにして時折目を逸らしつつスキップボタンを押したのは私です。すみません。 けどライの「知らんぞ、どうなっても」にはクラクラしたよ。うっとり…。

 ちなみに四悪魔の中では、ヴェルグ好きです。

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